英語を喋れるようになるには Part 1 | 私の実体験編

POST INFO

Table of Contents

さて、英語の話題になるとよく聞かれるのが、「どのように日本にいながら英語を習得したのか?」ということです。

今でこそ、インターネットで様々なプラットフォームに無料でアクセスでき、勉強材料がゴロゴロと転がっていますが、私が学んでいた当時は今とは全く違った環境でした。現在の環境ならもっと効率的に学べる方法もあると思いますが、身体で英語を習得し、自分の身に染み込むための道のりに、大きな違いはないと私は考えております。

まずこの回では、私が英語を話せるようになると決めた時から個人的に行ったことの中で、特に効果的だったことを中心に挙げさせていただき、次の記事では、個人の体験を踏まえ、もっと抽象的で客観的な視点で抑えるべきポイントを考えていきたいと思います。

「喋れるようになるためにはどんな道すじを通れば良いのだ?全体像が見えず、道のりが長く感じられる… 」

「自分も喋れるようになれるのだろうか?」

そう考えている方に、きちんと基礎を押さえて進んでいけば、楽しみながら、独学で習得することは十分に可能だということをお伝えできれば幸いです。





【中学生時代】


1. 喋れるようになると決める


これは英語とは直接関係ないことではあるのですが、 この段階を踏まなければ、私には絶対に英語を習得できた日は一生来なかったと断言できます。

前記事、「どうして英語を学ぶのか?」でも少し触れていますが、私はこれといって英語に興味もなく、全く得意でもありませんでした。

しかし、「英語を喋れるようになりたい。 ならなければ。」と思い、「英語を喋れるようになるんだ!」と決めた瞬間から、明らかに自分の脳が英語に対して拒否反応などを起こすのをやめ、今までいまいち頭に入ってこなかった英単語も、すぐに覚えられるようになったことに、当時の私も「今まで全然英語できなかったのに、一体私に何が起こったんだ!?」と驚いていた記憶があります。

当時の私は、「英語は自分の人生に必要ではないだろう。 」と考えている中学生でした。しかし、「英語を喋れるようになりたい。」という強い動機ができた瞬間から、まだ全く喋れないのに「いや、普通に英語圏の人は誰でも英語を話すんだからちゃんと勉強すれば喋れるようにならないはずないでしょ。」と考え、「 (今はまだ勉強中だけど) 私は英語が喋れる人。 」という風に自分のセルフイメージが180度 変わったことを覚えています。

それからというもの、まだ全然できなかったのに、「自分は英語を自由に喋れるようになる。」ということに一寸の疑いもない状態で、楽しみながら勉強を続けていました。

まだ勉強し始めの段階で、既に自分を「私は英語が喋れる人。 」という視点から見ていたわけです。 恐らく、まだ若く、単純だったから盲目的に信じれたのかもしれませんが、後から振り返ると、これが一番大きかったということに気が付きました。

というのも、私は脳科学などについては人様にお話しするほどの知識はありませんが、後に「シナプスの可塑性」や、「RAS」などについて学ぶ機会があったときに、やっとその謎が解けたのです。 人は自分が認識している様な人間になるように、私たちの脳は出来ているのです。そういった観点からも、間違えなく、私の脳や自己イメージに大きな変化があり、その結果、その後の学習をスムーズなものとなったということは、経験上からも断言できます。

なので、一見関係のないようなことですが、英語に対するマインドセット、心理的な関係性がその後の学習効果を左右するということを、まず第一にお伝えしたいと思います。



2. 中学英語をマスターする


英語をマスターすると決めた時は、中学2年生の夏でした。どこかで「英語はとにかく中学英語をしっかりと抑えることが大切らしい。 」ということを聞いた当時の私は、取り敢えず、夏休み中に近くの電気屋で電子辞書を購入し、当時中学2年生の夏までに学校で習った単語と文法の復習を始めました。

簡単にまとめると、下記のことを行いました。

  • 今まで習った単語の復習
  • 今まで習った文法の復習
  • 学校で使用していた教科書の音読テープを買い、朝の身支度中に聞く。

恥ずかしながら、自主的に勉強を始める前までは、私は動詞にはBe動詞と一般動詞があるということすらしっかり理解していなかったため、それを理解した時には、「おお、そういうことだったのか…… 」と色々なことが腑に落ちたことを覚えています。

単語については、単語を友達の様に思うようにしました。「え、意味不明…… 」と思われると思いますが、見たことはあるけど意味は知らない単語などに出会ったら、「あぁ、また知らない単語、覚えなくてはいけない…… 」 と思うのでなくて、「学校で、存在は知っているけど、まだ話したことない友達 」の様な感覚で接するのです。

「あぁ、〇〇ちゃんでしょ? 知ってる知ってる。別のクラスだから話したことなかったけど、存在は知ってる!知らない人じゃない! 」 という意気込みで調べて、単語の意味を調べた後は、「へぇ、こういう感じの人なんだなあ。 」といういった調子です。

知らない単語に出会ったら、「あぁ、また見たこともない単語、覚えなくてはいけない単語がいっぱい…… 」 ではなくて、「あーこの人、よく知らないけど、どっかで見たことあるような? 大丈夫、すぐ仲良くなれる! 」 といった気持ちでその単語について調べるのです。

馬鹿っぽく聞こえますが、私はこのアプローチを取るようにしてから、単語も覚えやすくなりました。「知らない単語! 」 と思って接するよりも、「あ、この人前から知っている人。どっかで見たことある!どんな人だ? 」 といった調子で接したほうが、変な抵抗感がなくなり、単語を覚えるということが楽しくなってきます。 (私だけだもしれませんが……)

そして、最も効果的だったのは、学校の英語の教科書の音読テープを買い、毎日繰り返し聞くようにしたことでした。そうすると、何もしてなくても英文が頭の中を通過し、テストの時も教科書をそのまま暗記しているので、頭を動かさなくても問題を解ける状態になりました。 単語も自然に記憶に残ります。

教科書音読テープを繰り返し聞いたことで、教科書の英文を暗記している状態になったこと、この作業が基礎文法を身体に染み込ませる結果となり、それが英語の土台となり、後の学習プロセスを格段にスムーズにしてくれました。

この状態になると、中学校レベルの文法はしっかりと身体に染み込んでいる状態になりますので、英文法に迷ったときは教科書の例文を思い出せば大抵の場合すぐに正解が分かりますし、英語は基本的にパズルのような感覚になってきます。

もちろん、高校英語で登場する仮定法なども日常会話でも多用されますし、中学レベル以上の英語は必要ですが、中学英語はとても大切な土台です。この、「暗記するまで聞いて、基礎文法を身体に染み込ませる作業。 」、これは一見遠回りをしているようようですが、結果的に一番の近道でした

英語の要は中学英語。もう一度言います。英語の要は中学英語。

とにかく、土台として基礎文法をしっかりと体に染み込ませることが重要です。



3. 海外ペンパルを始める


当時は、まだようやく学生の間でも携帯が普及してきた時代。今のように海外の人と気軽にコミュニケーションがとれるような時代ではなく、まだまだ海外の人とペンパルとして文通することも珍しくありませんでした。

私も、周りに英語ネイティブもいない状況でしたので、友達がたまたま知っていたドイツ人の男の子と、雑誌のペンパル募集欄でたまたま見つけたオーストラリア人の女の子と文通を始めました。

始めの頃は、手紙を一通書くのに丸一日掛かっていた記憶があります。初めて書いた時は、お昼頃から書き始めて、書き終わった頃には夜の10時でした!

しかし英作文を自分で書くということは、自分にとって身近な話題や、日常を説明したりするような身近な表現を学ぶ良い機会だったと思います。

一文一文、文法を確認したり、他にもっと良い表現はないか、など調べながら書いていたため始めのうちは大変時間がかかりましたが、自分で文章を書いて何かを伝えるということの良い練習の機会となりました。



4. 英検二級の勉強


私の場合、英語をマスターするぞと決めたときは中学2年生の夏でしたので、高校受験のことも考え、軽く個人経営の学習塾に通い始めた頃でした。その塾の先生が私が英語にやる気を出しているのを見て勧めてくれたのが、英検二級の受験でした。

軽い気持ちでやってみようかと思い始めた英検二級の勉強ですが、英検二級は高校卒業程度ですので、これがすでに学校で習っていた英文法の復習と今後高校で習う文法の予習、それから語彙力アップにとても役立ちました。

振り返ってみると、闇雲に自分で色んな素材を組み合わせて勉強するよりも、基本的な文法を抑え、頻出単語やイディオムを体系だって勉強できたことは、非常に効率が良かったと思います。

無事に一回目の受験で合格することができ、この頃には、中学校での英語の授業と高校受験の英語に関しては、大分余裕を感じられるようになってきました。

ちょうど、英検二級の勉強をし出した頃でしょうか、その頃には既に私は、英語は文法さえ抑えれば全然難しくなく、むしろ楽しい!そしてそのまんま!英語はそのまんまだ! (意味不明だと思うので、別の記事でご説明します。) と確信を持ち始めていました。





【高校生時代】


5. スピーキングの練習 (ALCのリピーティングマラソン)


さて、高校受験が無事に終わり、待望の高校生活がスタート。高校の授業で一応英語の授業はあるけれど、自分の目的は大学受験でも、試験で高得点を取ることでもなく、実践的に使える英語力を身に付けることでした。 そのため、喋る練習が必要だと考えた私は、高校生としては少し奮発して、当時49,660円で販売されていたアルク リピーティングマラソン (岩村圭南先生)を分割で購入してみました。

英語を話す機会が欲しくて堪らなかった当時の私にとって、この教材の音読のロールプレイングはとても楽しいものでした。自分をスキットの登場人物とイメージしきって練習して、それを付属のテープに録音し、発音、イントネーションなどのお手本との違いを聞き分けて練習するのです。 側から見れば変ですが、放課後家でやっていたので、そんなこと気にしない気にしない!登場人物になりきってやっておりました。 

この、テープに録音して自分の音読を聞き、お手本に近づくように繰り返し練習する。 とういう作業は、とても役に立ちました。

自分の下手な発音を聞くのは少し小っ恥ずかしいですが、実際に何度かこの作業を繰り返すと、始めより大分マシになっているのが自分でも分かるものです。これが、地味に嬉しかったのを覚えています。

この、アルクの「リピーティングマラソン」は、様々な場面で想定される会話が出てきます。「こういう時にはこう表現するんだ。」、「日常会話ではこういう風に文章を組み立てて伝えるんだ。」ということが学べただけでなく、音読時のリズムや、英語で単語が連続する際に発音が変化する現象、リエゾンなどについても説明されていて、「だから発音された時にはこう聞こえるんだ。」ということが一つ一つ理解できるように作られており、大変役に立ちました。

何より、「自分を英語を話している状況にいることをリアルに想像して話す。」という練習は、喋れるようになる過程で、必須だったと思います。 こういった練習では、恥ずかしがらずにどっぷり想像に浸かれば浸かるほど身体全身で習得できると思いますし、逆にそれが鍵だと思います。

英語は座学ではなく、身体で覚えるものだと思います。実践的な練習をするのに、この教材は最適なものでした。残念ながら現在は発売されておりませんが、現在アルクからは、スピーキングトレーニングができる、スマホで簡単英会話トレーニング!【トーキングマラソン】というアプリがでており、このアプリの内容が「話すトレーニング」に有効だと思われます。

このように、ご自身の好きな素材を使って、

  • 実際に話している場面をリアルにイメージしながら喋る
  • 自分の音読を録音し、ネイティブとどこが違うのかを聞き比べる 

という練習をすると、英語で話すことに対する緊張感や、非日常感が次第に消えてきて、英語で話すということが、なんだか身近なこと、当たり前のことのように感じるようになってきます。そうなったらしめたもの! あとは、様々な状況を想定して自分でロールプレイをしてみたり、覚えた単語に置き換えて文章を作って喋ってみる、などの練習を重ねることで、段々と文法やフレーズのパターンなどが身体に染み込んできます。



6. フォニックスに出会う


この時点では、大分英語で話すということにも慣れ、聞き取りも段々できるようになってきていたものの、このフォニックスとの出会いはスピーキングとリスニングを飛躍的に高めてくれるものとなりました。

実を言うと、私は英語を喋れるようになろうと決める前からフォニックスのことは知っていました。私は当時無関心でしたが、小学生くらいの時でしょうか、なぜか姉は英会話教室に通っており、その先生がクラスで教えていたフォニックスのプリントなどを姉が持っていたのを目にしたことがあったのです。

しかし当時全く興味のなかった私は、「 ふーむ。こんなものがあるのねえ。 よく分からないけど、私はやらなくてよくて良かった!」と呑気に思っていました。しかし高校生のある時、書店かどこかでたまたま目にした アメリカの子供が「英語を覚える」101の法則 日本人には目からウロコの発音術 」 松香洋子 (著) (▶︎ Amazon / ▶︎ 楽天) を何気なく読んでみたところ、本当に目から鱗が落ちたました! 「 えっ!そういうことだったのか!」 、 「 この音はこういうふう音なのか!」 と、発見が一杯。



そして、長年の謎が解けたのです。 全記事、「 どうして英語を学ぶのか? 」で少し記述した通り、小さい時に母は食事中に英語のテープを流しており、それはブリタニカ・ジャパンのモクモク村のけんちゃんのテープ等だったのですが、おそらくそのセットについていた、アルファベットのキー押すと音が鳴る、黒いビートメーカーのようなものが家にありました。 姉はそれを押して学習していたのですが、私はそれがないかを全く理解しておらず、幼い時、「この皆が「 アブクド 」と呼ぶ機械は一体なんだんだ?」と長年思っていました。

記憶が曖昧だが、アブクドの音が鳴るキーボードはこんな感じのもの


例えば「 X 」のキーを押すと、「 クスッ 」というような音がなり、「 K 」のキーを押すと、「 クッ 」というような音がなる……  英語を中学で学び始めても、「 X 」は「エックス」だし、「 K 」は「 ケー 」という認識でいたので、あれがフォニックスで学ぶ音だと全てが繋がったのは、恥ずかしながら、フォニックスの本を高校生の時に読んだ時でした!

そしてこの時、学校の英語教育では、発音についてほぼ何も学んでいなかったということに気がついたのです。

こうしてやっと、アルファベットの音や単語の発音について正しく理解し始めたのですが、それからリスニング能力が飛躍的に向上しました。

この時学んだことは、「自分が発音できる音は、楽に聞き取れる。 」ということです。もしあのままこの本を読まず、フォニックスを知らずにいたら、私の英語のリスニング能力は雲泥の差になっていたと思います。

「なぜ、これを英語を学ぶ一番はじめにやらないんだ!? 」と心底思います。

この、フォニックスとの出会い (正しくは再会?)は、自分の発音と、リスニング能力が直結していると実感した、衝撃的な体験でした。





これらの強みは一見地味ですが、一生日本にいようが、社会に出てバリバリ働いていようが、世界中を放浪中であろうが、子育て中であろうが、家で篭って趣味の日々に明け暮れていようが、自分が人生のどのフェーズにいて何をしていても、自分の人生を豊かにし、自分を成長させることにつながります。

で、結局なぜ今の時代でもまだ英語を習得するのか? 一言で言えば、視野が広がるから。と要約されるでしょう。

より多くの情報や世界に触れたり、様々な人との交流したことにより得られる視野の広がりや深まりは、英語が必要なときにAIや翻訳機の助けを借りながらでは、どこかで限界を感じてしまい、不自由さを感じてしまうことでしょう。  また、日進月歩で進むテクノロジーも、ある一線を越えるとどれだけ信用し、頼って良いものかという疑念も生まれます。電子辞書程度に補助的に利用するならまだしも、それらのサービスを提供する会社に、サービスと引き換えに情報を共有することは果たして安全なのか?というプライバシー意識の観点からも、こういったAIなどのサービスに依存しすぎるのは危険だと私は個人的に考えます。

また、近年は一昔前では想像もできなかったような事が実際に起き、社会は刻々と変化しています。この情報社会の中、日本語でアクセスできる情報だけでなく、英語でも最新の情報にも抵抗なくアクセスできることが、明日の皆様や大切なご家族を守ることにつながると思います。

英語は多くの人にとって目的ではなくツールです。どの分野に進もうとも、どんな生き方を選ぼうとも、ご自身の可能性を広げる計り知れない武器となると確信しています。




Sign up for our newsletter

YOUTUBE

INSTAGRAM

This site uses cookies to offer you a
better browsing experience.